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賛否両論の医師格付けサイトが開始

【シドニー8日AAP】   患者が医師の費用とサービスレベルを格付けする賛否両論のウェブサイトが、民間の医療基金により開設された。

同サイトではオーストラリア国民ならだれでもコメントを投稿できる。また現時点で、検眼士、歯科医、カイロプラクターなど、いわゆる「エキストラ」医療部門に属する3万人の医療従事者が記載されている。

同基金のロッド・マッケンジー氏は、「ホワイトコート」サイトが消費者と医療従事者をつなぐ新たな方法となると述べた。また特に、見知らぬ地域に引っ越し、初めて治療を受ける必要がある際に役立つとした。同氏によると、過去1年間で1万3000件のコメントが寄せられが、その90%は好意的なものだという。

一方、格付けされる側の医療従事者の各種団体は、同サイトが公正性に欠けており、宣伝広告基準に違反していると懸念している。全豪歯科医師会の場合、登録会員らに対し、同サイトへの不参加を奨励している。その理由として、一見して同一の治療でも、使用機材や治療難度の違いから、医療費の単純な比較は難しいことを挙げている。また全豪栄養士協会も、口コミによる個人の主観的意見が重視されるのは問題があるとして、会員らに不参加を呼びかけている。

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