【NSW28日】 シドニーのボンダイビーチで開催されていた「ハヌカ・バイ・ザ・シー」イベントでの銃撃事件について、発生直後30秒間の悲劇的な詳細が明らかになった。調査委員会によると、このボンダイのテロ攻撃では、15人の犠牲者のうち10人が最初の30秒以内に殺害された。
この虐殺は2025年12月14日に発生し、15人が死亡、さらに数十人が負傷した。ナヴィード・アクラム容疑者(24)は、ISISに触発されたテロ攻撃に関与した疑いで59件の罪に問われている。また、彼の父サジド・アクラム(50)容疑者は現場で警察に射殺された。
王立委員会では、銃撃開始から29秒以内に11人が撃たれ、そのうち10人が死亡したと説明された。事件当時、現場近くのアーチャー・パークでは警察官4人が警備にあたっていたが、5分以内に11人の警官が現場に到着したという。約8分後、犯人の1人は射殺され、アクラムは撃たれて拘束された。この攻撃は「奇襲」であり、事前に差し迫った脅威を示す情報はなかったとされる。
オーストラリア保安情報機構(ASIO)のマイク・バージェス長官は、事件前のテロ脅威レベルの変化について説明した。
・2022年11月:「起こり得る(probable)」
・その後:「可能性あり(possible)」に引き下げ
・2024年8月:再び「起こり得る」に引き上げ
「“起こり得る”とは、今後12か月以内にテロが起きる確率が50%以上であることを意味する」と説明された。また、2024年には国内問題への外国干渉への対応にも重点が移されたという。
ハマスによるイスラエル攻撃(2023年10月7日)以降、オーストラリア国内では強い感情が広がり、反ユダヤ主義的な行動が増加した。2020年には全体の8%だった憎悪犯罪が、2025年には30%に上昇した。ユダヤ人に対する事件は、2023年第3四半期に43件、第4四半期に231件(10月7日の攻撃と時期が一致)と急増している。
内部文書では、混雑した場所や宗教行事が「魅力的な標的」とされていたことも明らかになった。しかし、事件当日のハヌカ行事については個別の脅威評価が実施されていなかった。警察は後に「実施できたはず」と認めている。
委員会では、ユダヤ系オーストラリア人の体験も多数共有された。学校でナチス式敬礼による嫌がらせや、銃撃事件後、爆発音に怯える子どもたちも多く、事件当日に会場近くで避難した13歳の少女は、現在も悪夢に苦しんでいると語った。
最終報告書は、事件から1年後の12月に提出される予定である。
ソース:news.com.au – Bondi terror attack: Ten victims shot dead in the first 29 seconds