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4万人が電力価格の不正訴え 過去最大

【NSW20日】  NSW州の連邦裁判所で20日、QLD州が保有する電力会社2社の顧客4万人以上が、2社が違法に電気料金をつり上げたとして、賠償金の支払いを求める訴えを起こしたことが分かった。電力会社を相手取った訴訟としては国内で過去最大規模となる。

 

訴えられたのはQLD州のスタンウェルとCSエナジーの2社で、法律事務所パイパー・アルダーマンは2社が「電力価格システムを操作し、人為的に価格をつり上げた」との見解を示した。同事務所によると、2015年1月20日から2021年1月20日までの期間で価格操作があったとしている。

 

オーストラリアは07年以降、経済開発協力機構(OECD)に加盟する国のなかで電力価格の上昇が最も速く、QLD州の電力価格の上昇は、他のどの州よりも速いことが分かっている。パイパーによると、過去10年間における電力価格の上昇率は90%と、どの経済や賃金成長率にも見合わない比率だという。

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