【TAS13日】 野鳥の間で被害が拡大している高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)がタスマニアでも初めて確認され、オーストラリアの6州すべてで感染例が記録された。
タスマニア北西部で見つかった野鳥の死骸を検査した結果、オオトウゾクカモメが致死性のH5N1型鳥インフルエンザに感染していたことが判明したと、州当局が13日に発表した。ギャビン・ピアース一次産業相は、「感染は確認されたが、現時点で集団感染(アウトブレイク)の証拠はなく、商業養鶏場での感染も確認されていないことを明確にしておきたい」と述べた。
国内で最初に感染が確認されたのは、WA州南岸で見つかったオオトウゾクカモメだった。今回の確認により、感染例が報告されていない地域はACTとNT準州のみとなった。オオトウゾクカモメは、南極や亜南極の島々で繁殖する大型の海鳥で、タスマニアにも生息している。
ピアース氏は、TAS州はH5N1の侵入に備えて対応体制を整えてきたと説明した。天然資源・環境局のジェイソン・ジャコビ局長は、他地域でも感染したオオトウゾクカモメが見つかっていたことから、「タスマニアでウイルスが確認されるのは避けられないことだった」と述べた。
州当局によると、この個体がどこで感染したかは現時点では不明だが、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のオーストラリア疾病対策センター(ACDP)で詳しい解析が行われれば判明する見込みだという。絶滅危惧種研究者のレイチェル・アルダーマン氏は、「ACDPで解析が終われば、詳細な遺伝子配列情報が得られる。その情報を使ってウイルスの系統を調べれば、ハード島から来たのか、それとも別の場所からなのかなど、多くのことが分かる」と説明した。
タスマニアは、このH5N1型鳥インフルエンザが確認された最後の州となった。州政府はこれまで、本土と島しょ部を合わせて約980kmの海岸線を調査し、アザラシや海鳥の繁殖地で感染の兆候を監視してきたとしている。海外では、このH5N1型ウイルスにより家禽、野鳥、その他の野生動物で深刻な感染と高い致死率が確認されている。一方、人への感染はまれであり、人から人への感染は起こりにくいとされている。
ソース:news.com.au – Deadly bird flu strain found in Tasmania, all states now have recorded cases