文化・芸能

先住民族の言語 絵文字アプリで継承へ

【NT19日】  2021年に実施された国勢調査によると、NT準州アリススプリングス北部に居住する、先住民族アボリジニの一部族のカイテティエ(Kaytetye)族が話すカイテティエ語を話せる人がわずか110人であることが分かった。現在、先住民が使用する言語を絵文字を利用し保存するプロジェクト「インディジエモジ(Indigemoji)」が開発され、若い世代へ言語を継承する活動が活発化している。

カイテティエ語の絵文字アプリには112個の言葉が登録されており、言葉を知らない若い世代やデジタル機器を使用する世代が、手軽に単語の意味や発音に触れることが可能となっている。他にも、当該言語の単語を使ったフレーズなども確認できる。

先住民の言語を使用したアプリとしては、アレンテ(Arrente)族の言語を使ったアレンテエモジ(Arrentemoji)が先に開発され、成功を収めていたことから、これに続く開発となった。カイテティエ語の話者でアプリ開発に協力したバレンタイン・ショウ氏は、「多くの若者が携帯電話を持つ今、デジタルを使った何かを開発することが重要だった」と述べ、「アプリによって言語や文化を保存し、言語を知らない人は絵を見て理解することが可能になった」と話し、アプリの可能性に大きい期待感を示した。

 

ソース:abc.net.au-Emojis help immortalise endangered Kaytetye language in Central Australia in new Kaytetyemoji app

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