【ACT7日】 2025年、オーストラリアに入国しようとした高リスク物品4万点以上が、同国の検疫探知犬によって摘発・押収されたことが明らかになった。
2025年には、空港、港湾、郵便処理センターにおいて、生物検疫探知犬の発見により4万点を超える高リスク物品が押収された。そのうち9,600点以上は国際郵便によるものだった。新たに公表されたデータによると、2025年にはさらに35万9,000人以上の渡航者が、オーストラリアの空港で生物検疫当局により摘発された。
こうした状況を受け、アルバニージー政権は生物検疫違反の取り締まりを強化しており、「世界最高水準」とされる検疫体制の強化に20億豪ドル以上を投入している。これには、取締り活動を強化するための追加資金も含まれる。
ジュリー・コリンズ農業相は、政府は「生物検疫について一切の妥協をしない」と強調した。「そのため、20億豪ドルを超える追加予算を生物検疫に投入し、全国で検疫探知犬を20頭増やし、国際空港、港湾、郵便処理センターに1,000人以上の検疫職員を配置している」と同相は述べた。また、オーストラリアの厳格な検疫要件を「意図的に回避しようとする者に対しては一切の寛容はない。必ず摘発され、その結果に直面することになる」と警告した。
2025年には、生物検疫当局によって約64トンの肉製品が没収された。また、別の事例では、違法な豚肉製品62トン、虫に汚染された生鮮果物・野菜、カエル肉、生エビをシドニーの闇市場で流通させる目的で違法輸入した罪に問われた女性が、地域社会内で服役する形で懲役2年の判決を受けた。さらに別の女性は、実際には57本のサボテンや多肉植物が入っていた荷物を、下着や靴と虚偽申告したとして有罪を認め、懲役6か月の判決を受けた後、保釈条件付きで釈放された。
このほか、オーストラリアのブドウ輸出企業1社が、ニュージーランド向けの食用ブドウ輸出に必要な植物検疫証明書や許可を取得するため、虚偽または誤解を招く書類を提出していたとして、100万豪ドル以上の罰金を科された。これはニュージーランド当局からの通報を受けた措置だった。
オーストラリアは、世界で最も厳格な生物検疫体制を持つ国の一つと広く認識されており、地域の生態系だけでなく、農作物や家畜を守ることを目的としている。これらが影響を受ければ、雇用喪失、食料供給不足、貿易上の問題につながる恐れがある。2015年生物検疫法(Biosecurity Act 2015)に基づき、違法輸入で有罪となった個人は、最長10年の禁錮刑および最大160万豪ドルの罰金に処される可能性がある。また、企業も2020年輸出管理法(Export Control Act 2020)に基づき、罰金や起訴の対象となり、登録取り消し処分を受ける場合がある。
2025年には、商業用の航空貨物および海上貨物あわせて28万件以上が検査され、数万件に及ぶ有害な害虫、病気、雑草の国内侵入を未然に防いだ可能性がある。