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「コロナ探知犬」導入に?  研究結果が明らかに

【ACT29日】   新型コロナウイルスに感染しているかどうかが、訓練された犬によって「数秒で」嗅ぎ分けられることが新研究で明らかになり、研究者たちはこの結果に歓喜している。

 

2匹のラブラドール犬、リゾとスカーレットは、新型コロナウイルスを検出する訓練を2ヶ月行った後、米国カルフォルニア州の27の学校で生徒3,500人以上をスクリーニングしたという。2匹は、感染患者から放出される揮発性有機化合物を嗅ぎ分け、陽性検出の正確さは83%、陰性検出は90%だったことが、Jama Paediatrics誌で発表された。

 

この結果は、研究室での95%の正確さを下回っており、その原因は騒音、匂い、小さい子供がいるなどの学校環境だと研究者たちは考えている。

 

オーストラリアでは、ポリメラーゼ連鎖反応検査(PCR)が黄金律であるとされており、実験室での条件下では100%の感度で検出され、迅速抗原検査(RAT)では80%以上の精度が要求される。

 

コロナ探知犬による検査では、生徒たちが一列に並び、犬が足首や足の匂いを嗅ぎ、感染の可能性があるとお座りをして知らせるというもの。同研究のキャロル・グレイザー代表は、この研究は他の病原体にも利用できる「効率的かつ非侵襲性な」スクリーニング法だとして、犬での検査を支持すると述べている。

 

同研究論文では「探知犬による新型コロナウイルスのスクリーニングは数秒ででき、低コストで環境に配慮した検査方法の戦略になる」と書かれている。

 

このニュースはポール・ケリー連邦主席医務官が、今後数ヶ月に新型コロナウイルスの新たな波が起きると警鐘を鳴らしていた後に発表された。ケリー教授は「人々は新型コロナウイルスのことを忘れつつあるが、まだ存在しており、地域社会に蔓延していることを無視することはできない。一般市民ではなく、感染リスクの高い人たちに向けてメッセージを伝える時期に来ている」と述べている。

 

ソース: news.com.au – Dogs offer ‘rapid and non-invasive’ Covid-19 screening test, new study reveals

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