【ACT26日】 オーストラリアの行政審査機関「アドミニストレティブ・レビュー・トライビューナル(ART)」で、学生ビザを中心とした移民関連審査の滞留が深刻化している。上院公聴会では、2025〜26年度に受理した移民関連の再審査申請が4万6000件を超え、このうち学生ビザ関連が3万件以上を占めていることが明らかになった。
ARTのマイケル・ホーキンス主席登録官は、学生ビザ案件の急増により審査体制が逼迫していると説明。保護ビザ案件を優先処理する一方で、学生ビザ審査の遅延が拡大しており、現在も数万件規模の案件が未処理の状態だという。人員不足も課題で、必要な職員数を大きく下回る状況が続いている。
アルバニージー政権は、新型コロナ後に急増した海外からの移住者数を抑制する方針を進めており、学生ビザ制度の厳格化を段階的に実施。最近成立した法改正では、一部の学生ビザ却下案件について、対面審理を行わず書類審査のみで判断できる仕組みも導入された。政府は審査迅速化を狙うが、留学生や教育機関からは、公平性や審査の透明性を懸念する声も出ている。オーストラリア留学を検討する日本人にとっても、今後はビザ審査期間の長期化や追加書類対応への備えが重要となりそうだ。
ソース:news.com.au – Tribunal swamped by migration, student visa application review, hearing told