【USA14日】 イスラエルによるイラン攻撃のニュースが国民に届く1時間前、米国の国防総省(ペンタゴン)近くで奇妙なピザ注文現象が発生しており話題になっている。
X(旧Twitter)の人気アカウント「ペンタゴン・ビザ・レポート」によると、ペンタゴン近くでピザの配達が突然急増したことを報告し、お腹を空かせた首脳陣が展開中の活動の監視業務に追われていることを示唆していると指摘している。同レポートでは「午後6時59分(米国東部時間)現在、ペンタゴンの近くにあるほぼすべてのピザ屋が、大盛況となっている」と報じられ、これはイラン国営テレビがテヘランでの爆発を報じる約1時間前のことだったという。
また、ペンタゴンに隣接する4つのピザ店であるWe The Pizza、District Pizza Palace、Domino’s、Extreme Pizzaのグーグルマップでの活動を投稿し、すべての店がこの時間帯に注文の急増を報告していることを示しており「閉店まであと約1時間、ペンタゴンに2番目に近いドミノ(車で約8分)は、通常の木曜日の午後11時(東部標準時)に比べ、非常に混雑している」と投稿されている。このポストに対してユーザーらは「徹夜だね」「ペンタゴンの中にドミノをオープンすべき」などとコメントをした。
この「憶測」は科学的とは程遠いが、ピザ配達説は長年にわたり世界の緊張を測定する信頼できるバロメーターと言われており、世界が危機に瀕している時、ペンタゴンはピザを注文するようだ。この現象は目新しいものではなく、冷戦時代にさかのぼるワシントンの長年の伝統を利用している。ソ連情報部はアメリカの軍事活動の手がかりとしてピザの配達を監視しており、ピザ・インテリジェンスを略して 「Pizzint 」と呼んでいた。
1989年のパナマへの軍事介入前にも同様のパターンが見られ、ピザの注文が倍増したと伝えられている。1990年には、CIA本部への配達注文の急増があったとされ、その翌日にイラクはクウェートに侵攻していたという。また、1998年のビル・クリントンの弾劾裁判時では、さらに別の急増が見られた。
元CNN国防総省特派員のウルフ・ブリッツァー氏は、「ジャーナリストにとって肝心なのは、常にピザから目を離さないことだ」と1990年に冗談で語っていた。
ソース:news.com.au – Pizza order shows the world is on the brink