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来年から新築住宅でガス機器を禁止 シドニー市

【NSW24日】   シドニー市は、来年から新築住宅でガス機器の使用を禁止する。ガスの給油システムは当面の間使用が許可される。

シドニー市は23日夜、来年1月1日から新築住宅でガス機器の使用を禁止すると全会一致で可決した。新たな規制のもと、新築住宅には電気の調理器、オーブン、冷暖房システムを設置しなければならない。

NSW州の地方自治体でオール電化の建物に移行する動きが広がっており、シドニー市もこれに続いた。同市内の新築住宅、大規模な商業建物およびホテルで2027年1月1日までにオール電化に移行する必要がある。ムーア市長は「化石燃料に頼るのは地球、経済、健康に良くない」「高騰するガスの価格や供給不足のリスクの心配もなくなる」と話した。

気候団体「350オーストラリア」のモデリングによると、ガス機器の禁止によってシドニー市の世帯は平均で年626ドル光熱費を削減できる。また、40年間で最大170万トンの温室効果ガス排出を削減できるという。

ガス機器が健康におよぼす影響を懸念し、医療関係者らも電化への動きを歓迎する。屋内でガスを燃焼すると二酸化炭素を排出し、地球温暖化を進める。家庭内で使用されるガスは小児喘息を引き起こす有害物質も放出する。

NSW州政府は州全域で電化に移行する政策は導入していないが、独自にガスを禁止する地方自治体が増えている。VIC州および首都特別区域(ACT)も、新規のガス接続禁止をすでに導入した。

ソース:news.com.au – City of Sydney to ban gas appliances in new homes from 2026

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