【NSW25日】 シドニー東部のラペルーズ(La Perouse)が現在、シドニーで最も人気のサンセットスポットとして注目を集めている。7,800万ドルを投じ整備したフェリー桟橋を釣り客に開放しており、夕暮れ時になると数百人の釣り客が押し寄せている。
オーストラリア統計局(ABS)によると、ラペルーズの人口は現在366人。小さい町だが、2024年3月に桟橋が完成すると、特にシドニー西部から多くの釣り人が訪れるようになった。ただ、ゴミなどが目立つようになり、地元住民からは「桟橋を荒らしている」との声も上がっているようだ。
NSW州政府は、ラペルーズとカマイ・ワーフに1つずつ桟橋を建設した。これらの桟橋は両地域をフェリーで結ぶことが目的だったが、運行事業者が見つからない状態が続いている。そのため、桟橋を釣り客に開放することにしたが、あっという間に人気の釣りスポットになったという。
マウント・ドル―イットから来た釣り客は、「サーモンやイカが釣れるし、水温が上がるとカンパチも釣れる」と話した。夕日の写真を取るために訪れる人も多い。
近隣住民の一人は、「釣り人が残していったゴミをみて呆れた。新しい桟橋に対する敬意や配慮がまったくない」と不満を述べた。
こうした声を受け、NSW州水産局は釣り人に対し、「多くの人が新しい桟橋で釣りを楽しんでいることは素晴らしいが、中には常識に欠けた行動をしている人がいる」と指摘。正しい行動を取るようSNS上で呼びかけた。
桟橋は年間50万ドル以上の維持費がかかっており、NSW州政府は将来的にフェリーを運航することについて、今後も前向きに検討するとしている。
ソース:news.com.au-‘Super popular’: La Perouse becomes latest Sydney craze amid $78 million ferry fail