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WA沿岸サンゴ礁の白化 専門家「史上最悪」

【WA14日】  WA州の沿岸に広がるサンゴ礁、ニンガルー・リーフ(Ningaloo Reef)が、白化現象に見舞われ、これまでにない深刻な状況となっていることが分かった。オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)などの最新報告書によると、2024~25年にかけて同州を襲った史上最長で強烈な海洋熱波によるものとみられている。

AIMSや政府機関の調査によると、1,500キロメートルにわたるニンガルー・リーフのサンゴ礁では、白化により90%以上が死滅しているという。熱波のストレスにさらされたサンゴは通常、8週間で死滅すると考えられるが、ニンガルー・リーフは15~30週間にわたって熱ストレスにさらされていたとみられる。

オーストラリア海洋保護協会(AMCS)のギャンブリンCEOは、「これはWA州で記録された中で、最悪のサンゴの白化と海洋熱波だ」とし、「特に北側のサンゴに大規模な白化が見られ、いくつかの地域では完全に死滅している」と述べた。

海洋写真家でダイビング業界に10年以上携わってきたパイク氏もまた、サンゴ礁の変化に衝撃を受けている一人で、「かつては色彩豊かで多様なサンゴや美しい魚たちが本当に生き生きしていたが、今はまるで骨だけが残ったようだ」と話した。

ギャンブリンCEOは、サンゴ礁や海洋環境全体にとって極めて重大な局面だとし、炭素汚染を減らすことが最優先課題との見解を示した。

 

ソース:news.com.au-‘Worst ever’: Picture proves sad Aussie prediction is happening

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