【VIC22日】 日焼止めクリーム製造販売のウルトラ・バイオレット(Ultra Violette)は22日、複数のSPF検査において、同社商品「リーン・スクリーン(Lean Screen)」の紫外線防御指数(SPF)が4~64まで大きなばらつきがあったとして、自主回収(リコール)すると発表した。
ウルトラ・バイオレットは、リーン・スクリーンの回収について「SPF50+」を保証できないためと説明している。
今年初めに消費者団体チョイスが行った調査では、市販の日焼止め20製品のうち、16製品がラベルに表示されたSPF値を満たしていないことが分かり、話題となった。このうち、ウルトラ・バイオレットの「リーン・スクリーンSPFマティファイング・ジンク・サンスクリーン」は、SPFがわずか4と報告された。
ウルトラ・バイオレットは当初、自社で行ったSPF検査の結果は適正だったと擁護。再度検査を行った結果、SPF値は60だった。ただ、専門家らはウルトラ・バイオレットの商品の検査を行っていたプリンストン・コンシューマー研究所に対し懸念を示し、別の検査機関で追加検査を行うと、再びSPF50+に達していなかったという。
ウルトラ・バイオレットは、複数の独立した検査機関に依頼した結果、SPF値に「非常に大きく異常なばらつきが見られた」と報告。8つの異なる検査で得られたSPF値はそれぞれ4、10、21、26、33、60、64だったとし、プリンストン・コンシューマー研究所と契約を打ち切ると発表した。
チョイスは、このような事例は他にもある可能性があるとして、TGA(豪医薬費行政局)に対し、最新情報をいち早く消費者に提供するよう求めている。
ソース:abc.net.au-Sunscreen brand Ultra Violette pulls popular product off shelf after SPF testing