【ACT26日】 オーストラリア保安情報機構(ASIO)は、昨年メルボルンとシドニーで発生した反ユダヤ主義の襲撃がイラン政府の指示によるものと明らかにした。アルバニージー首相は、駐豪イラン大使の国外追放を言い渡した。
昨年10月にシドニーのユダヤ系レストランで発生した放火、さらに12月にメルボルンのユダヤ系礼拝所に投げ込まれた発火物は、イラン政府の指示によるものとされる。
アルバニージー首相は、「外国組織によって国内で行われた恐ろしい行為」「国内社会の結合を壊し、不和を煽ろうとした」と述べ、アーマッド・サデギ駐豪イラン大使と他3人の大使館職員に対し、7日以内に国外に退去するよう言い渡した。また、イランの軍隊組織の一つであるイスラム革命防衛隊(IRGC)をテロ組織に指定すると発表した。
ウォン外務相は「外国大使の追放は第二次大戦以降初めてだが、必要な措置だ」と話した。
アルバニージー首相の発表30分前にサデギ大使は知らせを受け、数時間後に大使館からキャンベラ内の自宅に移動したとみられる。オーストラリアに25年居住し、政府通訳を務めたというイラン人女性が大使館前に現れ、「イランにいる家族が心配。政治に巻き込まれたくない。イラン政府はオーストラリアの法律や人道を何とも思わない」「大使館は閉鎖されるべき」と記者団に話した。
ソース:news.com.au – Expelled Iranian ambassador reportedly hiding in Canberra embassy