国際

トルコ渡航に注意喚起 ISIS関係者115人拘束を受け

【ACT26日】   トルコへの渡航を予定しているオーストラリア人に対し、当局は「高度な警戒」を求める注意喚起を出している。トルコ当局が、クリスマスおよび年末年始の祝賀行事を狙った攻撃を計画していたとされるISIS(過激派組織「イスラム国」)関係者115人を拘束したためだ。

これを受け、オーストラリア外務貿易省(DFAT)は渡航情報サイト「Smartraveller」を更新し、トルコへの渡航を検討している人々に警告を発した。Smartravellerは「年末年始の祝賀行事を含む大規模な集まりでは、テロ攻撃のリスクが高まっている」と指摘。攻撃の標的となる可能性がある場所として、観光地、交通機関、ショッピングモール、ホテル、宗教施設、外交関連施設などを挙げている。また、「外国人が多く訪れる場所では特に警戒を強め、人混みを避け、目立たない行動を心がけ、周囲の状況に注意するように」と呼びかけている。

トルコ当局はクリスマス当日、情報提供を受けて全国124か所で一斉捜索を実施し、ISISネットワークに大きな打撃を与えたとしている。今回の拘束は、アメリカが隣国シリアでISIS戦闘員や関連インフラに対し大規模な攻撃を行った数日後に起きた。これは、米兵2人と米国人通訳が死亡した待ち伏せ攻撃への報復とされている。米中央軍によると、戦闘機や攻撃ヘリ、砲撃を用いてシリア中部の70か所に及ぶ標的を攻撃。さらにボクシング・デーには、ナイジェリアでもISIS関連施設への攻撃を実施した。ドナルド・トランプ米大統領は、今回の攻撃を「ISISに対する大きな成果だ」と評価している。

海外渡航を予定しているオーストラリア人に対しては、最新の安全情報や注意点を確認するため、Smartravellerを事前にチェックするよう呼びかけられている。

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