【NSW29日】 米テスラ社は、完全自動運転技術「フルセルフドライビング:FDS(スーパーバイズド)」を近く、オーストラリアでも正式に導入する見通しだ。同社はこれに先駆け、QLD州の公道で、複数の記者を招待し試験運転を実施した。
FDSは現在、米国、カナダ、中国、メキシコ、プエルトリコで導入されている。ブリスベンで行われた試乗会は、右ハンドル市場として初めての実施となった。
テスラは、FDSについて「完全な自動運転ではない」と明言し、「レベル2の高度運転支援システム(ADAS)」と説明している。ただ、完全な自動運転に非常に近いレベルにあり、現在の州法および連邦法に完全に準拠しているという。
レベル2のADASは、運転者が常に車両を制御し進路から目を離さず、ハンドルに手を置いておく必要があり、自動追従クルーズコントロールや車線維持支援と同じ扱いとなっている。ただ、試乗体験した記者は、テスラのシステムはこれをはるかに超える先進的な技術と感じたと報告している。
FDSの車両には車外に設置された8台のカメラから映像が送りこまれ、標識、信号機、歩行者、自転車、車両などの道路環境をリアルタイムで認識。最も適切な進行経路を計算する。テスラは、このアプローチが最も人間の視覚と反応に近く、疲れることも車酔いすることもないとしている。
試乗を体験した記者は、「すべての新技術と同様に欠点もあった」とした上で、優れた学習能力などから「これこそがオーストラリアの下手なドライバーへの答えだ」と感想を述べた。
国内でFDSの対象となるのは、最新の「ハードウェア4(HW4)」を搭載したモデル3、およびモデルYの購入者で、利用方法は一括購入、月額サブスクリプション、新車購入者向け30日間無料トライアルなどが用意されている。
ソース:news.com.au-Tesla enables full self driving in Australia