【NSW29日】 NSW州のペニー・シャープ環境相は、スノーウィー山脈に野生馬(ブランビー)をテーマにした観光施設「ブランビーワールド」を設立する提案について、明確に否定した。
NSW州国立公園・野生生物局の最新調査によると、コジオスコ国立公園に生息するブランビーは最少で1,579頭とされ、空からの射撃を含む個体数管理策が進められている。しかし、これらの対策は支持派と専門家の間で対立を呼んでいる。自由党のジョン・ラディック議員は予算審議で「観光施設を設けることで一部のブランビーを保存できる」として政府の支援を求めたが、シャープ環境相は「国立公園内で行うことはない」と断言した。ただし「民間が独自に取り組むことを妨げるものはない」と余地も残した。
一方、無所属(ワガワガ選出)のジョー・マクギア議員は6月、いわゆる「ブランビー法」の撤廃法案を提出。同法は2018年に導入され、ブランビーを「文化遺産」と位置づけ、2027年までに個体数を3,000頭に制限することを定めている。同議員は「野生馬は湿地を荒らし生態系を破壊している」と指摘し、「脆弱な高地環境を回復させるべき時だ」と訴えた。
ソース:news.com.au-short answer is no nsw environment minister penny sharpes call on brumby world