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世界最大氷山「A23a」 豪に「壊滅的」影響も

【ACT30日】  南極氷床から漂流している世界最大の氷山「A23a」の融解が急速に進んでおり、オーストラリアの漁業、農業、干ばつや洪水などに「壊滅的」な影響を及ぼす可能性があると、オーストラリア国立大学(ANU)の研究者が科学誌「ネイチャー」に発表した新たな論文で指摘している。

2023年に南極の海底からA23aが分離した当初、その面積は約3,900万平方キロメートルだった。これが今年7月までに2,500万平方キロメートルまで縮小。さらに、現在はこの氷山の一部が約160平方キロメートルと73平方キロメートルの2つの大きな氷塊となって、南大西洋を漂っていることが分かっている。さらにA23aは今年初め、サウスジョージア島近くのフィルヒナ―氷棚に座礁し、多数の氷塊を放出していることが確認されている。

論文では、「南極における急激な変化の可能性は北極に比べてはるかに理解が進んでいない」とした上で、「環境の変化が急激かつ相互的に作用したり、自己増幅する現象が起きている」と指摘した。

また、水は氷よりも太陽熱を反射せず吸収し、その熱が地球の生態系へと蓄積される。このため、海氷が失われると海面が太陽熱を多く吸収し、気候システム全体の温暖化を悪化させるとして、「南極の海氷減少と南極海の深層循環の鈍化は、これまで考えられていた以上に憂慮すべき兆候だ」と警告している。

 

ソース:news.com.au-‘Catastrophic’: Huge update on world’s largest iceberg

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