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2025–26年度の永住移民枠を18万5千人に維持

【ACT2日】   オーストラリア政府は2日、2025–26年度の永住移民受け入れ人数を18万5,000人に維持すると正式に発表した。週末には首都圏で移民抑制を求める抗議活動が相次いでおり、市民生活への影響も注目される中での発表となった。

永住移民には、政府が承認する技能移民、家族移民、人道的移民ビザが含まれ、海外からの純移民数(16か月の期間中に12か月以上滞在する訪問者を含む)とは区別される。

トニー・バーク内務相は記者会見で、「18万5,000人という安定的な数字により、オーストラリアは移民の増加を計画的に管理できる」と述べ、州や準州との協議に基づき、技能移民を中心に受け入れ規模や構成を維持する方針を強調した。また、「昨年度の水準に基づきビザを処理しており、プログラムの実施には支障はない」と説明した。

バーク内相は以前、NZYQグループに属する拘束中の犯罪者をナウルに移送する秘密の4億800万ドルの合意を発表しており、これに対してグリーンズ党は緊急法案を短期の調査にかけるよう求める方針を示している。

一方、野党連合の移民担当スポークスマン、ポール・スカー氏は、会計年度開始から2か月を経ての今回の発表を「遅すぎる」と批判した。

今回の決定は、住宅やインフラへの圧力緩和を求める市民の声と、移民政策の安定維持の間で政府がバランスを取る形となり、市民生活への影響も今後注視される。

ソース:news.com.au – Home Affairs Minister Tony Burke confirms 2025-26 permanent migration figure

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