【NSW7日】 オーストラリアで販売されていた複数の日焼け止めが、表示されたSPF値を満たさないとして市場から撤去された。消費者団体チョイス(Choice)が実施した調査で、SPF50や50+と表示された20種類のうち16種類が基準値に達していないことが判明し、当局や消費者の間で波紋を呼んでいる。
今回撤去されたのは以下の製品である。
いずれも販売元は「一時的な販売停止」と説明している。
豪医薬品行政局(TGA)は調査を継続中で、結果がまとまり次第必要な規制措置を講じる方針だ。また、豪競争・消費者委員会(ACCC)も「誤表示や虚偽の可能性がある」として注視している。
一方で、皮膚がん財団のジェイ・アレン最高責任者は、日焼け止めの使用をやめるべきではないと強調する。「日焼けは皮膚を傷つけ、皮膚がんのリスクを大幅に高める。たとえ一度の深刻な日焼けでも、生涯におけるメラノーマ発症の可能性をほぼ倍増させる」と警鐘を鳴らした。
さらに、アレン氏は「日焼け止めは完全ではないが、皮膚がん予防の有効な手段である」と指摘。「服装や帽子、日陰の利用などと併せて徹底すべきだ」と呼びかけた。
日焼け止めの使用に加えて「5つのサンセーフルール」を守ることが推奨されている。
市民にとっては混乱を招く事態となったが、専門家は「不安を理由に日焼け止めを使わないことが最大のリスク」とし、「重要なのは、UVが強い時間帯に外に出る際にサンセーフルールを徹底し、日焼け止めを習慣的に使い続けることだ」と呼びかけた。オーストラリアでは毎年100万人以上が皮膚がんと診断されており、紫外線対策は喫緊の課題となっている。
ソース:news.com.au – What to do this summer after sunscreen SPF testing failures
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