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豪州東部で暴風雨、竜巻も NSW州中心に警戒呼びかけ

【NSW11日】  NSW州を中心に、強力な低気圧の影響で大雨や雷雨、雹、強風が各地に襲来しており、住民には最大限の警戒が呼びかけられている。気象局によると、最大90km/hの突風や大粒の雹が各地で確認され、南西部では竜巻も2つ発生。住宅地での被害は限定的だったが、倒木や一部損壊が報告されている。大雨によってシドニーを含む数百万人が影響を受け、緊急サービス(SES)には24時間で854件の通報と34件の救助要請が寄せられた。

10日の夜から11日未明にかけて、シドニーやイラワラ地方、南海岸などで激しい雨が降り、シドニー中心部では100mm、西部では40~60mmを記録。最も多かったのはウーロンゴン南方のグリーンウェル・ポイントで180mmに達した。ワットモラでは増水した川からハイカーが救助される映像も公開された。南西部のタブル付近では竜巻も発生し、沿岸部や内陸部では鉄砲水や高波の危険性も報告されている。NSW SESは、シドニーやイラワラ、南海岸、南部テーブルランドの住民に対し、屋内待機を強く推奨している。また、冠水した道路は絶対に通行せず、迂回路を利用するよう注意を呼びかけた。

気象当局によると、低気圧は北東へ進みながら更に強まる見込みで、今後数日間、NSW州沿岸部や内陸で大雨・強風・雷雨・高波が続くと予想される。影響が予想される地域はシドニー、キャンベラ、ウーロンゴン、ノーラ、ベイトマンズ・ベイ、ゴールバーン、ボーラル、ブレイドウッドなど。また、他州でも影響が広がる見込みで、VIC州北部、QLD州南部、ACT、SA州でも雷雨や強風が予想されている。アルパイン地域では、スクールホリデー期間中に10〜30cmの新雪の可能性もある。

気象局は「鉄砲水は予兆なく発生するため、冠水した道路を車や徒歩で渡らないこと。海岸付近では高波や浸食に警戒すること」を強く推奨した。市民には数日間、気象警報を随時確認し、不要不急の外出を控えるよう求められている。オーストラリア東部一帯で荒天は今後も続く見込みで、気象当局とSESは「これから数日間が正念場」として、市民の最大限の警戒を呼びかけている。

ソース:news.com.au – Millions in firing line as wild weather, heavy rain smashes eastern NSW

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