【ACT15日】 オーストラリアの年金受給者や家賃補助受給者、ひとり親家庭を対象に、今週金曜日から支給額が引き上げられる。今回の調整はインフレに対応したもので、約500万人のオーストラリア人の所得が増える見込みだ。
年金や手当の具体的な引き上げ額は以下の通り。
単身の年金受給者は1回あたり29.70豪ドル増額され、合計1,178.70ドルとなる。夫婦では22.40豪ドル増の888.50豪ドルとなる。ひとり親家庭では、単身親が16.20豪ドル増の1,039.70豪ドル、パートナーありの場合は11.40豪ドル増の734.40豪ドルとなる。
家賃補助も引き上げられ、単身者は3.40豪ドル増の215.40豪ドル、カップルは3.20豪ドル増の203豪ドル。子ども3人以上のひとり親は、家賃補助が4.48豪ドル増の286.02豪ドルとなる。JobSeeker手当も増額され、22歳以上で子どもがいない単身者は12.50豪ドル増の793.60豪ドルとなる。
今回の支給額引き上げは、消費者物価指数(CPI)、週次賃金変動、年金受給者および受給者生活費指数(Pensioner and Beneficiary Living Cost Index)の3つのインフレ指標のうち、最も上昇した指標を基準として決定される。オーストラリアの社会保障制度は、この仕組みによってインフレによる実質的な価値の目減りを防ぎ、購買力を維持する設計となっている。
年金や手当のインフレ調整は、毎年3月と9月の年2回実施されている。
ソース:news.com.au – Centrelink pension payments to rise in September to meet inflation