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シドニーとメルボルン、ビールが世界で最も高い都市に

【VIC12日】   世界で最もビールの購入が高い都市が発表され、オーストラリアの飲酒者には厳しいニュースとなった。

500mlの国内ビール1本を購入する場合、シドニーとメルボルンがそれぞれ世界で最も高い都市としてランクインした。報告では、ビールの価格が驚くほど上昇していることも明らかになった。

ドイツ銀行リサーチインスティテュートの報告によると、世界69都市の生活費や各種商品の価格を比較した結果、いわゆる「罪税(sin tax)」がビールの価格を押し上げていることが示唆されている。

シドニーでは、ビールの価格はニューヨークに比べて60%高く、2025年の平均価格は1杯7.25豪ドルとなっている。一方メルボルンでは、ニューヨークに比べて55%高く、2025年の平均価格は7豪ドルだ。報告によれば、過去5年間でシドニーは36.5%、メルボルンは14.5%の価格上昇を記録した。

この上昇の一部は、オーストラリアドルの米ドルに対する下落が影響している。2020年時点では1豪ドルが約0.77米ドルだったが、報告書が6月に発表した2025年の価格では0.647米ドルとなっている。

「世界のビール価格トップ10」は以下の通り。

1. シドニー
2. メルボルン
3. シンガポール
4. ウェリントン
5. バーミンガム
6. オスロ
7. クアラルンプール
8. スイス
9. ジュネーブ
10. ヘルシンキ

ロンドンは11位で、2025年の平均価格は1杯4.91豪ドルとなっている。輸入ビールの場合、レストランで最も高い都市はドバイ、ニューヨーク、オスロ、アブダビ、ロサンゼルスとなった。

シドニーとメルボルンは「オアシス指数」でもトップに位置する。これはビール5本とタバコ2箱の費用を示すもので、イギリスのロックバンド、Oasisのデビューアルバム『Definitely Maybe』の楽曲「Cigarettes & Alcohol」にちなんで名付けられた。

2020年の調査ではシドニーがメルボルンを抜き、費用は89米ドル(約136豪ドル)となった。ウェリントン、オークランドが次に続き、ロンドン、ダブリン、バーミンガム、エジンバラ、ニューヨーク、オスロがトップ10に入った。

報告書によると、シドニーは現在、世界で最もタバコとビールの購入が高い都市であり、次いでメルボルン、ウェリントン、オークランド、ロンドンが続き、「もしあなたのライフスタイルがクラシックなオアシスの曲の世界観に近いなら、中国、ブラジル、エジプトのような都市のほうが、これらの嗜好品はずっと安く楽しめる」と指摘している。

ただし、オーストラリアの都市は最も高価なコーヒーの都市ランキングには入っておらず、コーヒー1杯が高い都市はチューリッヒ、コペンハーゲン、ニューヨーク、サンフランシスコ、ジュネーブとなった。

ソース:news.com.au – Sydney, Melbourne among most expensive cities to buy a beer

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