【ACT11日】 アンソニー・アルバニージー首相は、オーストラリア最大の政治スキャンダルの記念日にあたり、オーストラリア共和国の実現は「常識的判断」であると表明した。
今回の記念日は、ゴフ・ホイットラム元首相が解任されてから50年にあたる。ホイットラム元首相の解任は、オーストラリアにおいて王室代表による唯一の解任事例である。アルバニージー首相はこの解任を「党派的な政治的待ち伏せ」と評し、再び起こる可能性は低いと述べ、自身の共和主義的信念を強調した。
「問題は我々の憲法が非常に変更しにくいことで、過去に二度、憲法にその変更を盛り込む試みがあった」と首相はABCに語った。「私はこれが常識だと思う。しかし、国民投票で超党派の支持がない限り、ほとんど成功しない。実際に実施されたのは50回近くのうち8回だけだ」。首相は現在の重点課題として、国民生活費や日常生活・生活水準に影響する政策に取り組むことを挙げた。
昨年のチャールズ3世国王の訪問に先立つ共和制推進の動きにもかかわらず、世論調査では王政維持への支持が強まっている。2023年9月時点でのYouGov調査では、32%が「できるだけ早く共和国にすべき」と回答した一方、35%は王政維持、12%は国王の死後まで延期すべきと答えた。
2024年11月の調査では、共和制の国民投票で59%が反対、41%が賛成と回答し、前回の国民投票から25周年を迎える中、共和制支持は4%減少していることが示された。
ソース:news.com.au – Australian republic ‘common sense’, PM says