【12日VIC】 VIC州全域で熱波はいったん落ち着いたものの、週末にかけて森林火災の危機が深刻化し、州内では依然として制御不能の火災が燃え続けている。
これまでに少なくとも39万ヘクタールが焼失し、暴走する森林火災がVIC州を襲い続けている。州の大部分で寒冷前線が熱波を打ち破ったものの、気象庁は、強い東風が火勢をあおり、森林火災のリスクは依然として極めて高いと警告している。
上級気象予報士のディーン・ナラモア氏は、「ロングウッド火災やアルパイン火災のような大規模火災は、非常に広範囲なため、広い範囲でまとまった雨が降らない限り、数週間は燃え続けるだろう」と語った。今週後半には東風により湿度や雲、水分が増す見込みだが、ナラモア氏は被災地にとって大きな救いにはならないと指摘する。
州北部および西部では、過去6か月間の乾燥が火災拡大の一因となっている。「特に内陸部での高温と相まって、多くの地域が極度に乾燥した状態」になり、先週見られた極端な高温や雷雨、非常に熱い空気によって、乾燥した植生に火が付き、州内各地で多くの火災が発生した。
州北東部および北中部地域には「全面火気禁止(Total Fire Ban)」が発令された。これは、屋外での火気使用が一切禁止され、12日深夜まで火を燃やし続けることも許されないことを意味する。
州消防局(CFA)のジェイソン・ヘファーナン最高責任者は、弱い風がかえって火を長時間燃え続けさせる可能性があるとし、住民に規則遵守を呼びかけた。
12日時点でも複数の火災が制御不能のままで、州中部・東部・西部の住民には緊急の屋内退避が求められている。バンジル、バロウアイ、グラニャおよび周辺地域では、ワルワの西約25kmで急速に拡大する火災を受け、直ちに避難するよう命じられた。ビクトリア緊急情報は、「現在の風向きは南東から北北西に向かっている」と発表している。
ベリンガマ、ブルリオー、コートング、ルーシーベール、シェリー、タランガッタ・バレーおよび周辺地域では、「安全に避難するには遅すぎる」として、「今すぐ屋内に退避するよう」緊急警報が出されている。
州緊急サービス(SES)は、ビガラ、コラック・コラック、コリヨン、カッジーワ、ナリエル・バレー、ソーグラ・バレー、トウォング、ワルワの住民に対し、「安全に戻れる状況ではない」として、引き続き避難所での待機を呼びかけている。
避難者は、ウォドンガのウィルソン・ストリートとミッチェル・ストリート角にあるウォドンガ競馬・展示センターの救援センターを利用できる。現地に留まらざるを得ない人に対しては、「その場にとどまり、森林火災や倒木などの危険を避けるように」と呼びかけている。
また、カーライル・リバーでも制御不能の火災が発生しており、ピポレイン・ロードから北西方向へバンガドア方面に拡大している。
11日に死亡者を出したロングウッドの火災は、「警戒・行動(Watch and Act)」レベルに引き下げられた。
影響を受けている地域には、アケロン、アレクサンドラ、キャスキン、ケーブアット、クライトンズ・クリーク、デビルズ・リバー、ドロップモア、エイルドン、フォーセット、ギン・ギン、ゴーバー、グーラム、ハイランズ、カナンブラ、カラリカ・ハイツ、ケルビン・ビュー、キリングワース、コリエラ、レイク・エイルドン、ライムストーン、ロングウッド、ロングウッド・イースト、メインダンプル、モールズワース、オールド・ロングウッド、ラフィー、スノッブズ・クリーク、ターコム、テイラー・ベイ、テリップ・テリップ、ソーントン、アプトン・ヒル、ワンレガーウェン、ヤーク、イェアなどが含まれる。
州中部では数百ヘクタールが焼失し、最大で50棟の住宅や事業所が破壊された。11日午後、ゴーバーのヤーク・ロード沿いで車から約100m離れた場所で人の遺体が発見され、1人の死亡が確認された。警察は身元の正式確認を進めており、検視官向けの報告書が作成されている。
ジャシンタ・アラン州首相は月曜、ABCラジオで、「この死は悲劇だ」と述べた。「しばらく人的被害が出ていなかっただけに、この出来事は非常に重く受け止めている。森林火災がいかに危険で致命的であるかを改めて突きつける、痛ましい出来事だ」と述べた。
ソース:news.com.au – ‘Too late to leave’: Heatwave eases as deadly bushfires continue ripping through Victoria