【QLD18日】 QLD州で麻しん(はしか)の感染が広がり、保健当局が警戒を強めている。今年に入り、すでに30件以上の感染が確認され、最新の感染者はダーリング・ダウンズ公衆衛生局により報告された。この感染者は今月上旬にトゥーンバ周辺の複数の場所を訪れていたことが判明している。
感染者が立ち寄ったとされる場所は、モーション・トゥーンバ、エンパイア・シアター・アーミテージ・センターで行われたヘルス・フランクリンズ・チョッパーの公演、フィッジーズ・トゥーンバ、トゥーンバ救急外来、セント・アンドリューズ私立病院などが含まれ、訪問日は11月5日から8日の間である。
さらに別の3人の感染者は10月24日にブリスベン・エンターテインメント・センターで開催されたジェリー・ロールのコンサートに参加し、感染に気付かないままゴールドコースト、ブリスベン、ワイドベイ地域でも行動していたことが確認されている。また、先週には中央クイーンズランドとウェストモートンでも新たに2件の感染が報告された。
QLD州の最高医務責任者キャサリン・マクドゥーガル氏は、麻しん患者は州内だけでなく全国的に増加しており、海外渡航者からの持ち込みが多いと説明している。「地域内で感染が広がる可能性は大きな懸念だ。予防接種は自分を麻しんから守る最善の手段であり、ワクチン接種が最新の状態か確認してほしい」と述べた。
ダーリング・ダウンズ公衆衛生局の医療担当責任者リアム・フリン氏も、麻しんは感染力が非常に強く急速に広がると警鐘を鳴らしている。
「麻しんは軽い病気ではなく、重いウイルス感染症で合併症を引き起こす可能性がある。感染者の咳やくしゃみに含まれる飛沫で広がる」と説明し、生後12か月未満の乳児、ワクチン未接種者、免疫力が弱い人が最もリスクが高いと指摘している。当局は、感染者と同じ時期に同じ場所を訪れた可能性がある人に対し、感染場所リストを確認し、今後3週間は症状を注意深く観察するよう求めている。主な症状は発熱、倦怠感、鼻水、せき、結膜充血、そして顔から全身に広がる赤い発疹である。
症状が出た場合はGP(一般医)に連絡して検査を受けるか、13 43 25 84に相談することが推奨されており、事前連絡なしに病院、学校、職場、公共施設に行くことは避けるよう求められている。
ソース:news.com.au – ‘High alert’: Measles outbreak spreads throughout Qld