政治

首相、クリスマスメッセージで団結呼びかけ

【ACT23日】   アンソニー・アルバニージー首相はクリスマスメッセージの中で、ボンダイ・ビーチで起きたテロ事件を受け、オーストラリア国民に「共に立ち上がろう」と呼びかけた。

首相は、12月14日に行われたハヌカ祭のイベントで銃撃事件が発生して以降、厳しい批判にさらされている。この事件では、銃を持った犯人が参加者に向けて発砲し、「ISに触発された」とされる襲撃により15人が死亡、数十人が負傷した。

水曜日に公開された動画の中で、カトリック教徒であるアルバニージー首相は、「今年のクリスマスは例年とは違ったものになる」と語った。「ボンダイ・ビーチでハヌカを祝っていたユダヤ系オーストラリア人に加えられたテロの後、私たちの心には深い悲しみが重くのしかかっている」と述べた。また、「愛と思いやりのメッセージをもたらすクリスマスにあたり、命を奪われた人々、そして人生が永遠に変えられてしまった人々を悼む」と語った。

さらに、「暗闇の中でひときわ輝いた並外れた勇気に感謝したい。最悪の状況の中でも、オーストラリア人の最良の姿が現れることを力強く思い出させてくれる」と強調した。「そうした精神のもと、クリスマスは、私たちが持つもの、分かち合っているものすべてを祝うために、オーストラリア国民を一つにする」と述べた。首相はまた、「他者のためにクリスマスを犠牲にして働く人々」に感謝の意を表し、救急隊員、医療従事者、接客業従事者、慈善団体の職員らの名前を挙げた。

「困っている人々のために時間と労力を捧げるボランティアの皆さんも、親切さ、寛大さ、思いやりというオーストラリアの精神を体現している」と述べた。さらに、「家族と過ごす安らぎを犠牲にし、国を守るために尽くしている国防軍の隊員たちにも感謝したい」と語った。

政府と野党の対立が浮き彫りとなった事件後の政治的分断にも触れ、首相は最後に結束を呼びかけた。「すべてのオーストラリア国民に、平和で安全、そして愛に満ちたクリスマスを願う。共に団結し、癒やしと希望に満ちたクリスマスとなることを心から祈っている」と締めくくった。

ソース:abc.net.au – PM calls on Australians to ‘stand together’ in Christmas message

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