一般

1800 RESPECTへのDV相談が3000%増加

【ACT24日】   2010年の開始以来、1800 RESPECTへの相談件数が3000%増加し、家庭内暴力の支援を求める人が過去最多となっている。

全国サービスである同窓口は、昨年度だけで34万2000件以上の電話、チャット、SMSを受信。今後も、家庭内暴力の兆候に気づき支援を求める人が増えるとして、さらなる増加が予測されている。サービスを2027年6月まで継続するため、アルバニージー政権は追加で4180万ドルを投入。これにより予算は40%増の1億4680万ドルとなる。

この追加支援は政府の「女性と子どもへの暴力を終わらせる国家計画」の一環で、家庭内・パートナー暴力に苦しむ人がトラウマに配慮した支援へ簡単にアクセスできるようにするもの。1800 RESPECTでは最近、オンデマンドのビデオカウンセリングとSMSサービスを開始。利用者が自分に合った方法で支援を求められるようになった。SMSは2万5000回以上、ビデオカウンセリングは900件以上利用されている。

社会サービス相のターニャ・プリバセック氏は、1800 RESPECTが被害女性が支援への第一歩を踏み出すあり方を変革したと語った。「今回の発表により、1800 RESPECTは暴力の被害者だけでなく、支援したい家族や友人にも引き続き重要なサービスを提供できる。課題はまだあるが、前線サービスへの記録的投資、有給のDV休暇、Leaving Violence Programの恒久化、避難のための住宅・法的支援、そして暴力を未然に防ぐ取り組みが大きな成果を生んでいる」

女性担当相のケイティ・ギャラガー氏も、依然として多くの女性が男性からの暴力に怯えながら暮らしていると指摘。誰もが電話で話すことを安全に感じられるわけではないとして、需要に合わせた体制整備が性暴力撲滅に不可欠だと強調した。「SMSやビデオ相談の拡充により、女性は自分に合った方法で、最も安全なタイミングで支援を受けられる。今回の予算は、誰かが1800 RESPECTに連絡した時、必ず訓練された専門スタッフが相談に乗れる体制を整えるという国家計画の新たな具体的前進だろう」

ソース:news.com.au – 1800 RESPECT see calls rise by 3000pc as more Aussies seek help with domestic violence

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら