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亡命求めたイラン選手、キャリアに厳しい現実も

【ACT11日】   オーストラリアで人道ビザを求めたイラン女子サッカー選手6人は、今後のサッカーキャリアに不透明な状況に直面している。

イラン代表団の選手6人とスタッフ1人の計7人がオーストラリアに残り、政府から人道的亡命を認められた。しかし、その決断により彼女たちのサッカー人生は大きな不確実性に直面している。

9日にはモハッデセ・ゾルフィ選手とザフラ・ソルタン・メシュケ・カー選手がオーストラリア政府の亡命提案を受け入れ、チームメイトのザフラ・サルバリ、モナ・ハモウディ選手、ザフラ・ガンバリ選手、ファテメ・パサンディデ選手、アテフェ・ラマザニザデ選手と合流した。一方、残りのイラン女子代表チームはシドニーを出国した。

6人の選手は人道ビザを取得したものの、サッカー選手としての将来は不透明だ。彼女たちはイランのナショナルリーグ「コウサル女子サッカーリーグ」のクラブと契約しているが、今後イランでプレーすることはほぼ不可能とみられている。また、イラン代表として国際舞台に立つこともほぼ不可能となり、プレーできる場所がなくなる可能性がある。

こうした中、オーストラリアのクラブ、ブリスベン・ロアーは亡命を求めたイラン女子代表の選手たちに対し、クラブ施設を「練習やプレー、そして居場所として使ってほしい」と申し出た。ただし、クラブ施設を利用することは可能でも、ブリスベン・ロアーと正式契約できるかどうかは非常に複雑な問題となる。

人道ビザでもオーストラリアでサッカーをすること自体は合法だが、女子Aリーグのクラブと契約するには、イランの所属クラブから正式な契約解除を認めてもらう必要がある。仮にAリーグ側がFIFAの支援などでその問題を解決できたとしても、チーム登録人数の規定という別の問題がある。2025〜26年シーズンの女子Aリーグでは、各クラブは最低18人、最大23人の選手登録が義務付けられている。ブリスベン・ロアーはすでに23人の選手と契約しているため、イラン選手を登録するにはリーグから特別許可を得るか、既存選手の契約を解除する必要がある。

一方、トニー・バーク内務相は、シドニー空港から出国するイラン代表団の全員に対し、人道ビザでオーストラリアに残る選択肢を提示していたと明らかにした。残りのチームメンバーを乗せた飛行機が出発した後、バークは改めて、代表団の全員が選択の機会を与えられたと語った。

亡命を受け入れた7人について、バーク内務相は「彼女たちは現在人道ビザを取得しており、今後は『ステータス解決』と呼ばれる永住ビザへの手続きが始まる」と説明した。「彼女たちが経験してきたことを考えれば、永住資格を得るために裁判で争わせるつもりはない」

ソース:news.com.au – Iranian players who sought Australian asylum face sad football reality

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