【ACT14日】 イランを巡る戦争が激化する中、オーストラリアが中東地域へ防衛要員や軍用機、ミサイルを派遣していることが明らかになった。
アンソニー・アルバニージー首相は9日、オーストラリア国防軍が早期警戒管制機E-7Aウェッジテイル、防衛要員、そして中距離空対空ミサイルAMRAAMをペルシャ湾地域へ派遣すると発表した。これはモハメド・ビン・ザーイド大統領から書面による要請を受けて決定されたものだ。
先週には、ペニー・ウォン外相が、中東に取り残された約11万5000人のオーストラリア人の帰国支援のため、すでに国防軍の航空機2機が地域に派遣されていると明らかにしていた。多くの人はアラブ首長国連邦(UAE)経由で移動しようとしていたという。ウォン外相は9日、紛争開始時点で最大2万4000人のオーストラリア人がUAEに滞在していたと説明した。また、ドバイ空港や民間インフラへの攻撃を含め、UAE上空または周辺で約1500発のロケット弾やドローンが迎撃されたと述べた。
今回の発表についてウォン外相は次のように語った。「ロケットやドローンを迎撃できるよう、湾岸諸国に防御的な軍事支援を提供することは適切な対応だと考えている。今回の措置はそのためのものだ」
また、オーストラリアの装備が攻撃作戦に参加することはないと強調した。「オーストラリア国防軍の装備は、オーストラリアの法律、政策、そして政府の指示に従って運用される」と、ウォン外相はABCラジオ・シドニーに語った。
アルバニージー首相と主要閣僚は、仮に米国がイランに地上侵攻した場合でも、オーストラリアは地上部隊を派遣しないと強調している。しかし、戦争への関与は徐々に拡大している。公開情報によると、戦争勃発時点でオーストラリア国防軍は中東地域で7つの任務に関与していた。これにはシリアの停戦支援や、イランが支援するフーシ派による攻撃から海上航路を守る任務が含まれる。さらに、兵士の一部はバーレー)や、エジプトのシナイ半島にも派遣されている。
先週には、イランの軍艦をインド洋で撃沈した米潜水艦に、国防軍の隊員3人が乗艦していたことも確認された。この攻撃では少なくとも87人が死亡した。ただしアルバニージー首相は、隊員が「イランに対する攻撃行動に参加したわけではない」と否定している。昨年10月の議会公聴会では、「50人以上」のオーストラリア国防軍要員が米海軍の攻撃型潜水艦で任務に就いていると説明されていた。
また、オーストラリア軍が駐留する基地がイランの攻撃を受けたとの報道を受け、当局は不安の沈静化を図っている。アル・ミンハド空軍基地はドバイの南約25kmに位置し、UAE空軍が運用している施設だ。この基地はオーストラリア軍の統合任務部隊633の司令部でもあり、これまでイスラム国に対するイラクでの作戦や、アフガニスタンでの支援活動に関与してきた。
この地域では、オーストラリアやアメリカの同盟国も関与を強めている。フランスなど欧州諸国の軍艦が、キプロスへ向かう見通しだ。これはレバノンから発射された攻撃により、同地のイギリス軍基地が攻撃されたことを受けた動きだ。またオーストラリアに近い地域では、ニュージーランドも帰国支援の可能性に備え、C-130Jハーキュリーズ輸送機2機を派遣している。
ソース:news.com.au – Map reveals Australia defence presence in Middle East as Iran war rages