【VIC16日】 VIC州政府は、新型コロナウイルスのロックダウンによって経済的損失を被った企業が起こした集団訴訟について、総額1億2500万豪ドルの補償金を支払うことで和解した。費用は最終的に納税者が負担することになる。
和解額は16日に発表されたもので、VIC州最高裁判所で予定されていた12週間に及ぶ大規模な裁判が突然延期された6日後のことだった。訴訟を担当した弁護士によると、裁判開始直前に州政府との和解が成立したという。なお、和解金の約30%は弁護士費用や訴訟資金提供者への支払いに充てられる見込みとされている。
この集団訴訟は、2020年の新型コロナ第2波の際に導入されたロックダウンにより損失を受けたVIC州の企業を代表して起こされたもの。原告側は、政府のホテル隔離プログラムの管理に過失があり、その結果として同年後半の2度目のロックダウンにつながったと主張していた。
裁判では今年初め、約1万6000の企業が訴訟に参加登録していることが明らかになり、損害額の推計は最大で26億豪ドルに上る可能性も指摘されていた。ただし、この訴訟は前例の少ない複雑でリスクの高いケースとされていた。訴状では、2020年7月2日に始まったVIC州の第2次ロックダウンは、州政府の過失や対応の不備、さらに当時の元閣僚2人と公務員2人の行動が原因だったと主張されていた。
訴訟を支援した法律事務所のクイン・エマニュエル・アークハート&サリバンのパートナー、ダミアン・スカッティーニ氏は、「この和解により、長年にわたる厳しい法廷闘争が終結した」と述べた。スカッティーニ氏は「2020年7月から10月にかけては、VIC州の小売企業にとって非常に厳しい時期だった」とし、「今回の1億2500万豪ドルの和解は、その困難を認めるものであり、対象となる企業にとって一定の救済となることを期待している」とコメントした。
なお、この和解はまだVIC州最高裁判所の承認を受ける必要がある。
ソース:news.com.au – Victoria to pay $125m to settle class action brought by businesses over Covid lockdowns