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ABC職員が賃金交渉でスト

【ACT25日】   公共放送ABCの賃金交渉をめぐり、数百人の職員がストライキを実施する中、職員の対応に批判が集まっている。

自由党の上院議員は、長期化している賃金交渉に関連して、ABC職員が「ニュース番組を私物化し、誤った情報を伝えている」と非難した。25日午前11時から24時間ストライキが開始され、ABCの主要テレビチャンネルやニュース専門チャンネルでは、一部の番組が放送されなくなる見込みとなった。

同日、野党の通信担当報道官のサラ・ヘンダーソン氏は連邦議会内のABCオフィス前で取材に応じ、職員の行動は「ABC法違反」だと批判した。「ABCの司会者がニュース番組を私物化し、この争議について誤った情報を伝えていることを非常に懸念している」と述べた。「これは完全に受け入れられない。司会者がこの条件は不公平だと主張し、自らの立場を訴えるためにニュース番組を利用しているのは、公平性義務の違反だ」

前日の夜には、ABCの司会者のギリッシュ・サウラニ氏が翌日の番組が「少し違ったものになる」と説明していた。「私たちは放送に出ない。私と同僚はストに参加するからだ」と語った。「視聴者にふさわしいニュースやコンテンツを届けるために、安定し、安全で持続可能な雇用を求めている。しかし経営側の提示は、公正な賃金や労働条件には達していない」

ABCの司会者ジェームズ・グレンデイ氏とジェマ・ヴェネス氏もストに言及し、ヴェネスは全国の職員が退勤する午前11時に生放送でスト実施を伝えた。今回のストは、通常の番組編成に大きな影響を与えている。

シドニーのウルティモにあるABC本社では、午前11時過ぎに数百人の職員が職場を離れ、MEAAや公共部門労働組合のメンバーと合流した。ジャーナリストのマイケル・スレザク氏の呼びかけで集まった職員らは、組合のシャツを着てスローガンを掲げながら経営陣を批判した。

スレザク氏はスト参加者や報道陣に対し、「職員の声に耳を傾けないイデオロギー的な企業的経営によってABCが弱体化させられることを望まないから集まった」と述べた。「ABCの職員がこのように団結したのは20年ぶりだ。労働組合として、公共放送のために立ち上がっている。私たちはABCを愛し、公共放送のあるべき姿を信じているからここにいる。求めているのは安定した雇用だ。名ばかりの柔軟性を装った不安定な契約ではない。来週、来月、来年も働けるか分からないという慢性的な不安では、偏りのない報道は成り立たない」

ベテランのABCラジオ司会者のフラン・ケリー氏は、2006年の前回スト時にも在籍していた経験に触れ、「長年にわたり恵まれたキャリアを築いてきたが、それは今の職員にもふさわしいものだ」と語った。「私はこの仕事が好きで、公共放送にコミットしてきた。皆も同じ理由でここにいるはずだ。チームにはシドニーに住めず、ウーロンゴンやニューカッスルから通っている人もいる。同じ給与水準のまま5年、8年と働いている人もいるが、今回も昇進はないと言われている。優秀で献身的なジャーナリストやプロデューサーが、自ら望んだわけではなく去らざるを得なかったケースを数多く見てきた」

公共部門労組(CPSU)のメリッサ・ドネリー書記長は、経営側の提示は「不十分だ」と述べた。「何か月にもわたる交渉にもかかわらず、生活費の上昇に見合う賃上げ案を提示していない。ガソリンスタンドに行っても、スーパーに行っても物価は上がっている。経営陣はその現実を理解する必要がある」

ラジオ部門の編成にも大きな影響が出ている。報道によると、オーディオ部門責任者のベン・ラティマー氏は、スト期間中は主に過去番組の再放送やBBCの番組を流す方針を職員に伝えたという。ABCの司会者らは24日からリスナーに対してストの実施を告知していた。公共部門労組は、数か月に及ぶ交渉の末、職員が最新の賃上げ案を「強く拒否した」としている。

なお、ABCでの24時間ストは2006年以来となる。

ソース:news.com.au – ABC staff ‘hijacking’ news programs to push pay dispute agenda: Henderson

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