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サメ被害多発受け、NSWビーチに新たな応急キット導入へ

【NSW28日】   NSW州の沿岸部でサメの目撃や襲撃が相次いだことを受け、ビーチ利用者の救命対応を強化するため、新たな応急処置キットが導入されることになった。

サーフ・ライフセービングNSWは28日、州内沿岸にある129のサーフクラブすべてに「シャーク・バイト・トラウマキット」を設置すると発表した。これはサメによる襲撃時に、迅速かつ重要な応急処置を行うための装備となる。キットは各サーフクラブの外壁に設置され、ライフセーバーやライフガードが不在の場合でも、一般の人が使用して救急隊到着までの応急手当を行えるようになる。

サーフ・ライフセービングNSWの最高経営責任者であるスティーブ・ピアース氏は、この取り組みにより地域社会の安全性と安心感が高まると述べた。「この夏はサメの出現が増え、過去10年で最も多くのビーチ閉鎖が発生した。誰でも使えるトラウマキットを配備することで、重大事故への備えを強化する」と同氏は述べた。

キットには止血帯や創傷用ドレッシングが含まれており、出血を抑えることで救命率の向上と救急対応の時間確保につながるという。「重要なのは出血を減らすことだ。止血帯を装着し傷口を処置できれば、正式な応急処置が行われるまでの時間を稼ぐことができる」と説明した。

今回の発表は、ここ数カ月で州内沿岸でサメによる襲撃が相次いだことを受けたもので、1月には48時間以内に4件の襲撃が発生している。最も深刻だったのは、1月18日にボークルーズのニールセンパーク近くにあるシャークビーチで起きた事故で、12歳のニコ・アンティックさんが襲撃を受け死亡した。当局はオオメジロザメによるものとみており、脚に致命的な損傷を負っていた。アンティックさんは事故から約1週間後に死亡した。

翌日には、マンリーのノース・スタインでサーフィン中だった27歳のアンドレ・デ・ルイターさんがサメに襲われ、脚に重傷を負った。意識不明の状態で救助され病院に搬送され、膝下を切断する手術を受けたが、その後の回復は順調だと家族が明らかにしている。

同じ48時間の間には、ミッドノースコーストのポイント・プローマーで39歳の男性が軽傷を負い、ディーワイでは11歳の少年のサーフボードがかまれる事例もあった。

さらに昨年9月には、ディーワイ沖で57歳の男性がホオジロザメに襲われ死亡する事故も発生しており、サメよけネットの是非や管理対策の強化を求める声が高まっている。

州政府は1月、ビーチ安全対策に420万豪ドルの追加予算を投入し、ドローンによる監視も州内30のビーチで週7日体制へと拡充、4月のスクールホリデー終了まで継続される予定だ。

ソース:news.com.au – New shark bite kits for NSW beaches following horror summer of attacks

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