【NSW18日】 NSW州で、警察が家庭内暴力の通報に「3分に1件」の頻度で対応している実態が明らかになった。4日間の集中取り締まりでは約1000人が逮捕されている。
NSW州警察のアダム・ジョンソン警視代理補によると、家庭内暴力の対応件数は年間約16万件にのぼるという。「警察業務の約60%がこれに費やされているが、逮捕だけで問題を解決することはできない」と18日に述べた。警察は同日、家庭内暴力対策の特別作戦により、4日間で約1000人を逮捕したと発表した。
ジョンソン氏は、この数字の多さにもかかわらず、「家庭内暴力は最も過小報告されている犯罪の一つでもある」と指摘。また、この問題を「社会の害悪」と表現し、加害者の行為は「卑劣なものだ」と強く非難した。
ヤスミン・キャトリー警察相も、家庭内暴力を「社会の汚点」と呼び、4日間の取り締まりで約1000人を逮捕し、多数の銃器を押収したことを明らかにした。「暴力や脅迫、支配的な行動をとる者には、警察が必ず対応する」と強調した。
今回の合同作戦「アマロクXIII」は5月13日に開始。警察は1万5000件以上の家庭内暴力防止命令を確認し、そのうち約400件の違反を発見したほか、1847件の保釈条件の遵守確認を行い、268件の違反を確認した。4日間で993人を逮捕し、2000件以上の罪状が適用された。
罪状には、暴行、ストーキングや脅迫(身体的危害の恐怖を与える目的)、接近禁止命令違反、保釈違反、家庭内暴力に関連する器物損壊などが含まれる。
また、令状の未処理問題について問われたジョンソン氏は、「多くの容疑者は見つかりたくないと思っているが、令状が出され、体制が整えば今回のような成果が出る」と説明した。「アマロク作戦は重点的な取り組みだが、被害者の保護と加害者の追及は日常的に行われており、決して止まることはない」と強調した。
一方で、法律や警察の取り組みが十分な抑止力になっていないことに苛立ちも示した。「加害者に対して、もっと強いメッセージを伝える必要がある」と述べた。被害者に対しては、「沈黙せず声を上げてほしい。適切な支援を受ける権利がある」と呼びかけた。
作戦2日目には、刺傷事件に関連して28歳の男が逮捕された。女性が複数の刺し傷を負い病院に搬送されており、その後男は逮捕・起訴された。警察はまた、142件の捜索を通じて銃器94丁とその他の武器48点を押収した。
NSW州警察は、「この作戦は情報に基づき、加害者に焦点を当てたもので、家庭内暴力の被害者および地域社会全体の安全確保を目的としている」と説明している。警察は、家庭内暴力に関する情報を持つ人に対し、通報窓口(1800 333 000)への連絡を呼びかけている。
ソース:news.com.au – Top cop reveals the scale of domestic violence in NSW