【ACT23日】 ワン・ネーション党の台頭により主要政党への圧力が高まる中、議会では「オーストラリアの価値観」を巡って2人の上級議員が激しく対立した。
ジム・チャーマーズ財務相は、「オーストラリアの価値観」を巡る論戦の中で、アンガス・テイラー議員が「ワン・ネーションよりもさらにワン・ネーション的になろうとしている」と非難した。
23日、チャーマーズ財務相が今後10年間の経済圧力や移民政策に関する無所属議員からの質問に答える中で、労働党政権下で純海外移民数が減少していると述べると、野党連合の議員らはやじを飛ばし始めた。チャーマーズ財務相は答弁の中で、反対側に座る議員たちが事実を否定していると批判した上で、ワン・ネーションへの支持流出により移民政策を強硬化させている野党党首を攻撃した。
野党側から議事進行の異議が出た後、チャーマーズ財務相は「オーストラリアの価値観について私に野次を飛ばしているテイラー氏に答えている。この議場のこちら側は、公正な1日の労働には公正な1日の賃金が支払われるべきだというのが重要なオーストラリアの価値観だと理解している」とチャーマーズ財務相は語った。さらに、「人々が20軒目の家ではなく、初めての住宅を購入しやすくすることがオーストラリアの価値観の核心だと認識している」と述べた。また、「多文化オーストラリアが果たしてきた大きく重要な貢献も、オーストラリアの価値観の一部だ」と強調した。
一方で、野党連合については「ワン・ネーションが推し進める『単一文化』という言葉に迎合している」と批判した。「彼は何度も基本的なオーストラリアの価値観を定義し擁護するよう求められたが、それができないし、やろうともせず、その能力もない」とチャーマーズ財務相は、テイラー議員の以前の記者会見に言及して述べた。「だからこそ自由党は彼の下で衰退している。誰もが何が起きているか分かっている。ワン・ネーションよりもワン・ネーション的になろうとする彼の試みは、日を追うごとに哀れになっている」とも述べた。
これに対し、テイラー議員は先の記者会見で、ワン・ネーションの掲げる単一文化のビジョンを支持するかどうかについて明言を避けた。その代わりに「この国で私が見たい文化とは、オーストラリアの価値観を信じ支持する人々の文化だ」と語った。さらに、「これらの価値観を共有しない人がこの国に来る、あるいは来ようとするならば、来るべきではない」と説明した。しかし、具体的にその価値観が何であるかや、単一文化国家を支持するかについては明確に答えなかった。
また、テイラー議員が右派ポピュリスト政党であるワン・ネーションを追随しているのか問われた同党のデービッド・ファーリー議員は、単一文化の定義について追及を受け、「それは一つの文化、つまりオーストラリア文化だ。我々はそれを慎重に混ぜ合わせ、融合させ、今日の成功を築いてきた。つまり一つの文化、モノ(単一)はオーストラリア文化だ」と述べた。これが多文化主義の定義と一致するのか問われると、「見方による」と回答した。
「言葉遊びのようなものだが、我々が重視しているのはこの国を偉大にしてきたもの、それがオーストラリア文化だ。そのオーストラリア文化は、世界中からの多くの要素によって形作られてきた」とした上で、「しかし我々が容認しないのは悪い行動だ。オーストラリア人になるために来るのであれば、悪い習慣を持ち込むべきではない」と締めくくった。
ソース:news.com.au – Parliament erupts as Chalmers, Taylor clash on ‘Australian values’