【WA24日】 WA州で建設された総額4億ドルの新型コロナ隔離施設の今後について、新たな調査の行方が注目されている。収容能力の逼迫が続く中、この施設を別用途へ転用する計画が検討されている。
現在、ほとんど使用されていない同施設を刑務所として活用すべきかどうかを判断するための調査が進められている。バルズブルックにある「国家レジリエンスセンター」は、パース北部に新型コロナ流行末期に建設されたが、全面的に活用されることはなかった。500床を備える同施設は長期滞在を前提に設計されており、敷地内には医療設備やスタッフ専用エリアも整備されている。
しかしパンデミック終息とほぼ同時期に完成したため、その後は空き施設の状態が続いていた。同施設は2023年までWA州政府によって運営され、その後は緊急時の宿泊施設や刑務所としての活用案が浮上していた。直近では、先月オーストラリアへ帰国したハンタウイルス感染の疑いがあるクルーズ船乗客の隔離や、2023年の山火事時の緊急避難所として使用されている。
現在、州政府は刑務所の過密状態を緩和するため、この施設を収容施設へ転用できるかどうかの実現可能性調査を進めている。ポール・パパリア矯正サービス相は、WA州の受刑者数が過去3年間で38%増加したと明らかにし、その背景には家庭内暴力への対応強化があると説明した。同氏は、急激な収容者増加に対応するため、インフラ整備を含む複数の対策が進められていると述べた。
「この施設を矯正サービスの中でどのように活用できるかについて実現可能性調査が行われているが、少なくとも従来型の刑務所にはならない」と同氏は語った。「対象となるのは、刑期を終えた後の低リスクの人々だ。評価の結果、日中に外出して地域で働くことが許可されているような人々を想定している」
一方、拘禁サービス監察官のイーモン・ライアン氏はABCに対し、州内の刑務所はすでに限界に達しており、長年にわたり対策の必要性を訴えてきたと指摘した。同氏によると、WA州の主要な刑務所の多くは収容率107%で稼働しており、空きベッドはなく、本来二段ベッド1台の独房に受刑者が床で寝る状況が続いている。
同施設の活用検討には一定の価値があるとしながらも、新たな刑務所の建設が必要だと強調した。「現在は床で寝る受刑者が3人目にまで増えており、その数はおよそ140人から150人にのぼる。受刑者を1日22〜23時間も独房に閉じ込め、適切なプログラムや教育も提供しなければ、出所後に状況はむしろ悪化する。人道的に扱い、更生の機会を与えなければ、再犯を防ぐことはできない。だからこそ、新たな大規模な最高警備の未決拘置施設が必要だと強く訴えている」
ソース:news.com.au – Plan to turn unused $400m Covid quarantine centre near Perth into new jail as prison crisis grows