【QLD3日】 検視官は、「船乗りの病気」として知られる壊血病に関連した心停止により6歳の男児が死亡したと認定し、衝撃的な調査結果を公表した。この病気は何世紀も前のものと考えられていた。
ダウン症と複雑な基礎疾患を抱えていたコナー・ディーン君は、2024年7月にQLD小児病院で心停止を起こし、死亡した。先週公表された正式な検視審問を伴わない調査結果で、ステファニー・ギャラガー州副検視官は、隠れたビタミンC欠乏症によって引き起こされた壊血病が原因で、通常のMRI検査後に容体が急変し、心停止を起こして死亡したと認定した。
コナー君は長年にわたり専門医の治療を受け、生後間もなく重い心疾患を修復する手術を受けるなど、大きな健康上の困難を乗り越えてきた。しかし2023年になると、食事内容がさらに偏るようになり、栄養状態への懸念が高まっていた。「当時の食事には果物や野菜がまったく含まれていなかったとされている。また、11か月間で体重はわずか300グラムしか増えておらず、通常の1.5~2キログラムという増加幅を大きく下回っていた」と、小児科医の証言が調査結果に引用されている。
法廷では、コナー君が栄養士に紹介され、家族に対して総合ビタミン剤(マルチビタミン)の服用を始めるよう助言されていたことが明らかになった。その後、医師らは必要な栄養は補われていると考えていた。2024年7月、コナー君は数週間続く脚の痛みと、脚に体重をかけることを拒む症状のため病院へ搬送された。医師らは感染症やけが、がんなどの可能性を調べていた。
7月20日、全身麻酔下でMRI検査を受けた。検査自体は無事終了したが、回復室で容体が悪化して心停止を起こした。医師らは数分後に心拍を再開させたものの、重度の脳障害を負い、2024年8月10日に死亡した。正式な死因は、低酸素性虚血性脳症、全身麻酔後の心停止、ビタミンC欠乏症、ダウン症と記録された。
調査の過程で、コナー君が服用していた市販のマルチビタミン製品にはビタミンCが含まれていなかったことが判明した。また、この製品にはビタミンKとビタミンEも含まれていなかった。この欠けていたビタミンが決定的な要因となった。検査では、コナー君のビタミンC濃度は「1未満」で、正常値である20~120を大きく下回っていた。また、体に点状出血が見られ、MRIでも壊血病に典型的な変化が確認されるなど、典型的な壊血病の症状を示していた。
検視官は、担当医と法医学病理医の証言を採用し、ビタミンC欠乏症が心停止を引き起こした最も可能性の高い根本原因だったと認定した。調査結果では、医学文献において、壊血病の子どもが肺高血圧症を発症し、鎮静や麻酔中に心停止を起こしたまれな症例が報告されていることにも触れている。
この事例はまた、「マルチビタミン」と表示された製品に対して保護者が何を期待できるのかという問題も浮き彫りにした。コナー君の小児科医は、服用していた製品にビタミンCが含まれていなかったことに懸念を示した。「ビタミンCのような必須ビタミンが含まれていない製品を『マルチビタミン』と呼ぶのは誤解を招く」と小児科医は述べた。「ビタミンCを含む別のマルチビタミンを服用していれば、コナーがビタミンC欠乏症となり、最終的に命を落とす原因となった壊血病の症状を発症することはなかったと考えている」
一方、製造会社はギャラガー副検視官への声明で、「マルチビタミン」という表現は「複数の栄養素を含む製品」を意味するものとして広く理解されていると反論した。しかし、こうした製品は「一般的にすべての必須ビタミンを含むものではなく、重度の欠乏症を治療する目的の製品でもない」と説明した。
それでもギャラガー副検視官は、サプリメントそのものが死亡に直接関与したと結論づけるだけの証拠はないと判断した。その理由として、「心停止が起きるまで、コナー君のビタミンC欠乏症について十分な経過観察が行われていなかったように見受けられる」ことを挙げた。それでも調査結果は、ビタミンC欠乏症が手遅れになるまで見過ごされていたことを明確に示している。
ソース:news.com.au – Boy, 6, dies from cardiac arrest linked to vitamin C deficiency, likely caused by scurvy, coroner finds