【NSW7日】 オーストラリア人女性が、キノコの菌糸体と麻から育てられた棺に納められ、国内で初めて埋葬された。
70歳のキャロリンさんは先週4日、ブルーマウンテンズにあるスプリングウッド墓地で、家族に見守られながら「ループ・リビング・コクーン」と呼ばれる棺に納められて埋葬された。
家族は、自然とのつながりを大切にしていた故人の生き方を尊重し、ふさわしい形で別れを告げたいと考えていた。そこで選ばれたのが、オランダでキノコの地下に広がる菌糸体(マイセリウム)と麻の繊維から育てられた棺だった。埋葬後、この棺は土壌の一部となり、自然へ栄養を還元する仕組みになっている。
「リビング・コクーン」は、デルフト工科大学の卒業研究の一環としてボブ・ヘンドリクス氏が開発したもので、現在では12か国以上で利用されている。棺は菌糸体と再利用された麻の繊維を使って約7日間で育てられ、適切な環境では約45日で土に還るという。
ヘンドリクス氏は、「自然は何百万年もかけてさまざまな素材を生み出してきた」と述べた。「私たちは『育てられる製品があるのに、なぜすべてを製造する必要があるのか』というシンプルな疑問を持った」と説明した。さらに、「菌糸体を利用することで、自然が持つ力を活用して役立つものを生み出し、その役目を終えた後は再び大地へ還すことができる」と語った。
葬儀会社グレース・フューネラルズの代表アシャ・ドゥーリー氏は、環境に配慮した葬儀への関心が高まっていると話した。「5年前は、このような質問をする遺族はほとんどいなかった。今では、故人の生き方を反映したお別れを望む人々から、定期的に相談を受けている。遺族は、より個人的で意味があり、環境にも配慮した選択肢を求めている」と語った。
ソース:news.com.au – Aussie woman buried in mushroom coffin grown form mycelium and hemp