【SA7日】 オーストラリアのアウトバック絵画を代表する画家の一人として知られるプロ・ハートの原画2点が、アデレードで発生した空き巣被害で盗まれた。
盗まれたのは、故ケビン・チャールズ・ハート氏(通称プロ・ハート)のオリジナル作品2点で、いずれも数千ドル以上の価値がある可能性がある。
事件は8月27日から9月2日の間に発生した。家主が留守にしていた間に、アデレード郊外ウッドビル・サウスの住宅に何者かが侵入した。犯人は住宅内を荒らし、故プロ・ハートの原画2点を含む複数の品物を盗んで逃走した。警察は現在、盗まれた作品の所在につながる情報提供を呼びかけている。このほか、特徴的な金製オパールリング、テレビ、電動工具、その他さまざまな品物も盗まれた。
プロ・ハートは1928年5月、NSW州ブロークンヒルで生まれた。オーストラリアのアウトバックの美しさを描いた作品で高い評価を受け、アウトバック絵画を代表する画家の一人として知られている。1976年には大英帝国勲章(MBE)を受章し、1983年には慈善活動への貢献が評価され、「オーストラリアン・シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
同氏の最高落札額は、「ザ・バンジョー・パターソン・ミューラル」と題された作品で、2003年5月のオークションで約10万豪ドルで落札された。そのほかの作品も数万豪ドルで取引されており、アデレード・オーバルを描いた作品は5万2000豪ドルで落札された実績がある。数多くの作品を残した画家ではあるものの、現在でも作品は数千ドル以上で取引されており、今回の盗難は所有者にとって大きな損失となった。
プロ・ハートは2006年3月28日、運動ニューロン病のため死去した。死後には故郷ブロークンヒルで州葬が執り行われ、その功績がたたえられた。盗まれた原画2点はいずれも金色の額縁に入れられ、住宅内に飾られていた。
警察は、事件や盗難品の行方に関する情報を持つ人に対し、事件番号「229234」を添えてSA州クライム・ストッパーズへ情報提供するよう呼びかけている。
ソース:news.com.au – Two original Pro Hart paintings stolen in callous Adelaide home break-in