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オーストラリア原住民の平均寿命、他より約18年短い

[キャンベラ-12日]オーストラリアの原住民の生活水準はカナダやニュージーランドに比べて低いことが新しい調査により明らかになった。

これはOxfamオーストラリアが行ったもので、ニュージーランドやカナダでは原住民の平均寿命や乳児生存率に伸びが大きな見られるが、オーストラリアはかなり遅れた状況にあるという。
オーストラリア原住民の平均寿命は他のオーストラリア人比べて約18年短く、糖尿病や心臓、肺疾患やガンでの死亡率も全て他を上回っており、乳児死亡率に於いても1000人に対し11.4と、マオリ族の6.8、カナディアン原住民の6.4、ネイティブアメリカンの8.6に比べて高い結果となった。これらの原因については両原住民のヘルスケアにあてられる財源の不足が指摘されている。
一方、ダーウィン北部のティウィ島で実施されている腎臓病に対するプロジェクトは発病率を抑え、この3年間で血液透析費が300万ドル減少したとの成功例も報告されており、地方自治体が中心となり、ヘルスサービスへの資金投入と人権や社会正義の見地からも考えた健康対策の充実が望まれている。

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