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水リサイクル後進国、オーストラリア

[ブリスベン-20日]クィーンズランド州のエネルギー専門家は、国内の水のリサイクル・再利用状況が他の先進国に比べかなり遅れていることを明らかにした。

Griffith University(グリフィン大)の河川景観センター代表、Stuart Bunn(スチュアート・バン)教授は、国内1世帯あたりの水の使用量に比べ、リサイクルが極端に少ないことを指摘。ヨーロッパでは飲料水にリサイクルされた水が再利用されていることを挙げ、国内でも100%のリサイクルと再利用を目指すべきだと述べた。
バン教授は、いくつかの地域で水のリサイクルが導入されていることに触れ、もっと大幅な再利用を促すため、公の場所で積極的に意見の交換をすべきだと主張。また水不足の解決法として水の需要を減らすことも提案した。さらに給水制限が緩和され、家やボート等を洗うことを許可するwet weekend(ウェット・ウィークエンド)と呼ばれる動きを非難した。
クィーンズランド州政府は、住民に対しそれぞれの地区で行われているウェット・ウィークエンド推進をボイコットするよう要請している。

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