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死亡記事も出された豪人登山家、エベレストで生存

{メルボルン-27日]世界最高峰エベレストで下山途中に、凍傷と脳水腫で死亡したと一時は伝えられたシドニー西部Blackheath(ブラックヒース)出身の登山家、Lincoln Hall(リンカン・ホール)さん(50歳)の生存が確認された。しかし、病状は深刻であるという。
ホールさんは山頂制覇をポータブルラジオから友人や家族に知らせた後、容態が急変。26日、エベレストのニュースサイトにホールさんの死亡記事が出て、家族や友人達は悲しみにくれていた。が、オーストラリア人登山家Duncan Chessell(ダンカン・チェッセル)さんが自身のサイトにホールさんは生存していると投稿。頂上から下山途中の海抜8700m地点で力つきたホールさんは、ロシア登山隊の山岳ガイド2人に付き添われ、7000m地点にあるthe North Col camp(コース・コル・キャンプ)で治療を受けていることが伝えられた。
両ガイドは酸素供給が尽きるまでホールさんに付き添ったが自らの体力低下と雪眼炎の悪化から下山を申し出、同時にホールさんは死亡したと考えられていた。その後、別の登山家Dan Mazur(ダン・マザー)さんがホールさんの生存を確認。ロシア登山隊は酸素と担架を用意して救出した。
今季のエベレストは既に12名の遭難・死亡者が出ている。先週は、両足を切断したニュージーランド人登山家の一行が、イギリス人登山家David Sharp(デビッド・シャープ)さんを助けずに死なせたと非難をあびた。
ホールさんは現在意識はあるものの、非常に危険な状態であるという。ホールさんは1984年にも山頂制覇を試みているが失敗に終わっていた。

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