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豪人旅行者3千人、戦火のレバノンに取り残される

[シドニー15日]戦火のレバノンから逃れてきた最後のオーストラリア人がシドニー空港に到着し、待ちわびていた家族や友人との再会を果たした。しかし、その数は12人にも満たず、同地を旅行中の3000人、そして2万5千人のオーストラリア系レバノン人は国際空港や国境が閉鎖されたレバノン国内に取り残されたまま。

Joseph Hadachiti (ジョセフ・ハダチティ)さんと妻は、爆撃が行われたわずか2時間前にシリアとの国境を抜けた。
「自分達は本当にラッキーだった。ベイルートはどこもかしこも爆弾だらけ」とジョセフさん。
娘のAdleen(アドレーン)さんも一緒に帰国できたが、もう一人の娘であるZeena(ゼナ)さん、そして二人の息子はベイルートに残されたまま。電話線は破壊されたため、携帯電話だけが連絡手段。アドリーンさんは2日前、ゼナさんからのイスラエル機と爆弾の音で眠れないという内容のSMSを受け取っている。アドリーンさんはオーストラリア政府に対し、十分な救助を行っていないと強く非難した。

Rosemary Haddad(ローズマリー・ハダッド)さんはレバノンのオーストラリア大使館と連絡を取るため、既に1日以上電話の前に座った状態。夫と13歳以下の子供3人、必死の思いで渡ったシリアとの国境は「ハルマゲドンのようだった」と振り返る。爆弾の音が聞こえたので、走って国境を渡り、そのわずか何分か後、国境は爆破。ハダッドさん一家を唯一助けてくれたのは「地元の旅行代理店だけ」。命からがらたどり着いた空港、出発まで16時間待たされたという。

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