ブリスベン10日-今週月曜日に、非番でTorres Strait(トレス海峡)のLittle Adolphus(リトル・アドルファス)島15メートル沖でスノーケリングを楽しんでいたJeff Tanswell(ジェフ・タンスウェル)巡査部長(37歳)が、ワニに襲われ頭部を噛みつかれたが、機転の利く妻のJane Tanswell(ジェーン・タンスウェル)巡査のおかげで一命を取りとめた。

夫のジェフさんは、スノーケルマスクの水を出す為に水面へ浮上しようとした際、後部から全長4メートル近くのワニに突然襲われた。ワニは巡査部長の頭部に噛み付き水面下へと獲物を引きづりこもうとしたが、突然獲物を吐き出し、海中へと泳ぎ去っていった。

夫妻のボートに乗っていた妻のジェーンさんが、夫に後部から近寄る何かに気付き、ワニに噛みつかれた夫とワニの間にボートを位置させることに成功し、無事ジェフさんを海水から引き上げた。

ジェーンさんは、耳の大部分を噛み取られ顔と肩に噛み跡がついた夫に救急処置を施した後、ボートでThursday (木曜) 島へと向かい、途中救急医療員の乗る警察のボートに救助された。

ジェフさんは、「何気に左肩越しに振り返ると、恐ろしいワニがそこにいたんだ。バンッ！となって、頭が割れたようで、それから後は何も覚えていない。大きな珊瑚を頭の上から投げつけられたような感じだった」と語り、「今回の事件で、僕と妻の関係が一層親密なものとなったよ。ただの夫婦以上の関係さ。彼女は僕の命の恩人だからね」と語った。