国際

ヒックス氏の送還手続き進む アデレードで9ヵ月の服役か

アデレード31日-アレクサンダー・ダウナー外相は、キューバのグアンタナモベイ米軍海軍基地で拘束されていたDavid Hicks(デイビッド・ヒックス)氏(31)の送還準備が進んでいることを明らかにした。米国軍事委員会は60日以内にヒックス氏をオーストラリアへ送還させることを命じたが、期限日よりかなり早い帰国となる見通し。

アデレード出身で、2児の父親であるヒックス氏はテロ活動を支援した容疑で31日、懲役7年を言い渡された。しかし、司法取引による執行猶予が付けられ、実際の服役は9ヵ月となる模様。司法取引に関して、ヒックス氏の弁護団と米軍の間で数週間に渡る話し合いが行われたという。また、釈放後にヒックス氏が監視下に置かれるかどうかについては、まだはっきりしていないとダウナー外相はコメントした。

今年行われる連邦総選挙を有利に運ぶため、12ヵ月間の箝口令も提案されたが、同外相はこれを拒否。また、拘束中にヒックス氏が虐待を受けていたという主張が撤回されたことについては喜ばしいことだと述べた。オーストラリア政府はアメリカ側に2つの別個の調査を依頼。どちらの調査でも虐待の事実は認められなかった。

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