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ビタミンD生成に必要な日光 新ガイドライン発表

メルボルン17日ービタミンD欠乏症に対する国民の懸念やそれに伴う混乱を解消するため、医療専門家は、ビタミンDを生成するために皮膚を日光にどれぐらいさらす必要があるかについて、新ガイドラインを発表する予定。

Cancer Council Australia(オーストラリアガン委員会)のCEO、Ian Olver(イアン・オルバー)教授によると、調査の結果、ティーンエイジャーの17%、成人の13%が、十分なビタミンDを生成するために、紫外線から皮膚を守ることなく日光に当たる必要があると考えていることが分かった。

オルバー教授は、「割合は少ないが、ビタミンD欠乏症を心配し、紫外線防止対策をせずに意図的に日光に皮膚をさらしている国民はかなり多い。これにより、皮膚ガンの発症リスクが高まる恐れがある」と懸念を示した。

専門家によると、皮膚をどれくらい日光にさらすべきかはいくつかの要素によって決定され、特に居住地域によって異なるという。夏季は、屋外での日々の活動を通じて、数分日光に当たればビタミンDを十分生成することができる。一方、冬期は、特にVIC州、TAS州、SA州に居住する人々は、顔、腕、手などに1週間に2~3時間日光を当てる必要がある。しかし、オルバー教授は、皮膚ガンから身を守るために紫外線防止対策の必要性も強調している。

国民の大多数が、必要なビタミンDを日常生活の中で十分生成することができる。しかし、宗教・文化的な理由で皮膚を常に覆っている人、外出が難しい高齢者、肌の色が黒い人は、ビタミンD欠乏症のリスクが高まる傾向がある。

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