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オーストラリアの若者の4分の1が、ドリンク・スパイキングの被害者

 【ブリスベン26日AAP】メルボルンのRMIT大学が行った調査によれば、国内の若者の4分の1が飲み物に強い酒や薬物を混入させるドリンク・スパイキングの被害に遭った経験があるという。面白半分または被害者とセックスするチャンスを得ようというのが加害者の主な動機で、半数の加害者は被害者の知り合いだったことがこの調査で明らかにされた。

 同大学の心理学者ブリジェット・マクファーソン氏が、18歳~35歳の800人以上を対象としてドリンク・スパイキングに関するオンライン調査を実施した結果、4分の1が被害にあった経験があると回答。多くの事件が、バーなどで被害者が飲み物を離れた際や、どのように作られたかわからないまま飲んでしまった場合などに発生しており、被害者は女性が圧倒的に多い。

 調査回答者の16%が他人のアルコール飲料に強い酒を加えたことがあると認めており、6%がノンアルコール飲料に強い酒を加えたことがあるという。飲み物にバリウムやエクスタシーなどの合法または違法の薬物を加えたことがあると回答した割合は、わずか1%だった。

 被害者の9%が性的暴行を受けており、さらに9%が入院、1%が盗みの被害にあっている。被害者の身体的な症状としては、意識不明、幻覚、一時的視覚喪失、記憶喪失、嘔吐などが報告されている。

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