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海から女性を助けた男性が行方不明、溺死の可能性大

   【ブリスベン6日AAP】5日午後4時ごろ、QLD州南東部のモートン島で速い潮の流れにはまった女性を助けた25歳の男性が、依然として行方不明となっており、溺死している可能性が高いとみられている。

   男性は、ブリスベンに本社を置くブループラネットツアー社のツアーで、モートン島のハネムーン湾にキャンプに来ていたクイーンズランド大学のマレーシア人学生グループの1人だった。同グル―プが湾内で泳いでいた際に強い潮の流れにはまり、岩場によじのぼるのに成功した学生らが、まだ水中でも溺れている他の学生を手を伸ばしてつかまえ救助した。水中に残るのはあと2人となった時、岩場にいた学生の手が届く距離にいた男性学生が届かない距離にいた女性学生をつかみ救助活動を行う学生らの方へ押しやった。女性は無事救出されたが、女性を押した反動で男性自身は岩場から手の届かない距離へ押し流されてしまったという。

   モートン島のタンガルーマ・ワイルドドルフィンリゾートのトレバー・ハサード氏は、「彼は女性の命を助けたかわりに自身の命を失ってしまったようだ。信じられない、完全に自己を犠牲とした献身的な行動だ」と語った。また同リゾートの宿泊客に対しては、潮の流れが変化することが知られているハネムーン湾での海水浴は避けるように警告していると述べた。警察は現在ツアー主催社に対し、事故の詳細に関する取り調べを行なっている。航空・海上救助隊による男性の捜索は7日も続けられる。

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