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息子の命を救おうとする最後の望み、絶たれる

   【ダーウィン19日AAP】NT準州で19日、生命維持装置を付けられた息子の命を救おうとする家族の最後の望みが絶たれ、同日午後4時15分に裁判所の判決により装置の取り外しが行われた。 

   パウロ・メロさん(29)は、2週間前にカカドゥー国立公園で交通事故に遭い脊髄に重傷を負って以来昏睡状態となっていた。NT準州最高裁判官はメロさんの家族に、24時間以内にメロさんが回復する見込みがあるという医師の意見書を提出するようにと要求していた。

   19日にダーウィンの最高裁判所でディ―ン・ミルドレン判事は、シドニーの専門医にメロさんを診てもらうまで判決を延期するようにという家族の要求を却下し、「提出された医学的証明から、生命維持装置の継続は無益とみなす」と、装置を取り外す判決を下した。病院側はできるだけの医療処置を施したと語っており、20人以上の専門医がメロさんの回復の見込みは無いだろうと診断している。

   裁判所の外で、家族の一員のイザベラ・メロさんは、「彼に反応がないなんて嘘です。家族に対しては反応を示しています。それを証明する証拠を得る十分な時間が貰えなかった」と悔しさを訴えた。

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