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国内で年間1500丁の銃器が盗まれる 犯罪への使用の恐れ

 【キャンベラ24日AAP】オーストラリア犯罪学研究所が発表した統計で、国内で年間約1500丁の銃器が盗まれていることが判明した。当局によると、盗まれた銃器の多くが犯罪に使用されている恐れがある。

 2005年から2006年に国内で発生した銃器盗難に関する報告書で、連邦機関は年間の被害報告件数は634件で1445丁の銃器が盗まれたと発表。盗まれた銃器のほとんどがライフル銃や散弾銃で、拳銃が占める割合はわずか5%だった。被害件数の約60%が、現金、道具、宝石などと一緒に盗まれていた。

 銃器の盗難被害の報告件数が最も多かったのはNSW州とQLD州で、最も少なかったのはACTとNT準州だった。盗まれた銃器は、窃盗、家庭内暴力、強盗など少なくとも6つの犯罪で使用された。

 また、2006年6月までの1年間で銃器の盗難に遭った被害者の3分の1が銃器を適切に保管していなかったことが分かっている。盗まれた銃器の約半分が金庫などから盗まれたが、警察が調査したところによると、多くの場合、被害者は銃器を車やタンスの中などに保管しており、法律に基づき適切に保管をしていなかった。被害者の5人に1人が銃器法に違反したとして逮捕され、あるいは懲罰を受けた。

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